20(土)~7/29(月)にWWホールで上演されていた『ダブリンの鐘つきカビ人間』を観劇してきました。
月並みな言葉でしか表現できないのですが、すっごい良かったので感想を記録しておきます(遅い)。
閑也担のひいき目が入った感想です!
私の自担、吉澤閑也演じる聡。真奈美との旅行の途中でダブリンの街を訪れ、この街の市長立ったという老人が話す奇妙な物語の中に引き込まれる。
物語の世界をせっかくなら楽しもうよ!という真奈美と対照的で、ずっと元の世界に戻りたがってる聡。
自分だけ普通ということに焦りを感じている人物像なんだけど、そういうところが、20代前半のころグループ内で自分の立ち位置を模索して、ギャグ担当を目指したことと重なって観劇しながらちょっと感極まってしまった。
なんか変わりたいと思って謎のザリガニやエルヴィスになっちゃうセンスが割と素の閑也くんみがあると思った。
28歳の閑也くんだからでこそきる聡に出会えて本当によかったです。
そしてしめちゃんが演じるカビ人間。
カビ人間はおぞましいほど見にくいという設定だけど、しめちゃんがかわいすぎで1回も醜いと思わなかった 笑
というのは置いておいて、、、今は心が水晶の泉のように美しい、けど見た目がぼろ雑巾のように醜い。
でも昔は誰もが恋する美少年でありながら、極悪人だったカビ人間。
今どれだけ心が美しくても、過去の性悪時代の行いは消えないし、嫌ってしまう街の人の気持ちもわかるんだけどカビ人間をいじめないで~と思いながら見てた。
あとは印象に残った登場人物をかいつまんで記録。
親衛隊長:途中からおさえちゃんの親衛隊長になっていた。
頭に鉢植えをぶつけたのがおさえちゃんとわかったら許してたんじゃないかと思う。
馬(中村さん)も小松さんが演じててびっくり。教会のシーンとか馬がはけて5秒ぐらいで親衛隊長が出てきてたから、裏でめっちゃダッシュしてたんだろうな…
戦士:入野自由さん演じる戦士。自由さんと言えばハイキューのスガさんというイメージ。
歌がうますぎてハイトーンの美声が気持ちよかった!
あと、最愛のおさえちゃんのために危険を冒してポーグマホーンを持って帰ってきたのに、おさえちゃんがカビ人間のことしか見てなくて不憫だった。
中村梅雀さんが演じるジジイ。特捜9の班長のイメージだったから、歌って踊ってベース弾く姿が衝撃的過ぎて!
カビ人間とは昔から親しい間柄ということで、他の街の人のようにカビ人間を毛嫌いしていない。
奇病とは別で盲目の設定なんだけど、盲目になった原因は(おそらく)奇病にかかる前の極悪人時代のカビ人間が飲ませた薬が原因。
ジジイとカビ人間の過去話で別のお芝居が1本作れそう~作って!ウォーリーさん!!
市長と新婦の悪人コンビもくせが強くて毎回爆笑してた。
ダブリン期間が終わっても、しばらく群馬水産高校の校歌が頭の中で流れてた笑
でも、カビ人間を教会に火をつけた犯人に仕立て上げたこと許してないけどな!!!(唐突な怒り)
冒頭の霧の中で聡と真奈美が迷うシーン、一度観劇して真奈美が聡に手をつないでいてほしかったと言った後に見るとお互い差し伸べた手をつかめそうで掴まなかったのがほんとに切なくてそこで泣きそうになった・・・
めっちゃ序盤なのに。
ポーグマホーンの奇跡の結果、ダブリンの街の人々は奇病が治って喜んでる一方で、戦士はおさえちゃんの死を、ジジイはカビ人間の死を悲しんでいる姿が残酷だった。
おさえちゃんが発動させた奇跡なのに、おさえちゃんが死んじゃったことに目もくれずに喜んでるのひどない??
おさえちゃんは奇病で思っていることと反対のことしか言えなくなってしまったけど、聡と真奈美は言おうと思えば正直な気持ちを伝えられるはずなのに、意地を張ったり素直になれなくて「こいつと絶対別れてやりますよ」とか言っちゃうの。
社会で生きていると素直な気持ちを言えばいいのに言えないことが多いから、大切な人には素直な気持ちを伝えていきたいと思いました。
私はダブリンの街がなぜ寂れたかについて、ポーグマホーンの奇跡の結果、死ぬことができなくなった市長が1000人の血を流してポーグマホーンで次の奇跡を起こすため、切り殺しまくったのかな〜?と解釈しています。壁に遺品ぽく市民の持ち物が飾ってあったし。
あと伊原六花さんのラジオをによると、「奇跡なんてくそくらえ!」ということがポーグマホーンの発動条件ということで、おさえちゃんの逆さ言葉があってこそ発動できたんだなあ、と。
おさえちゃん→カビ人間の感情はLOVEではないというのも腑に落ちました。
教会に火をつけるような人間ではない、この人に死んでほしくないという純粋にカビ人間を助けたいというおさえちゃんの思いの結果の奇跡なんだな。
閑也くんの初ミュージカル、演技も歌もうまくなったなあと感じて観てたけどそうそうたる共演者の皆さんのファンの方々からすると、どんな評価だったんだろう?と思ったりもする。
ひいき目込みでも、トラジャの中で"歌える"にカテゴライズされるわけではないメンバーなので。
なんにせよ、私にとっては大切な舞台になりました。
閑也くん、初主演本当におめでとう。