同じこの星で生まれて

奇跡のようなそんな出会いを繰り返し生きてる

花組: Liefie(リーフィー)-愛しい人-感想

7/31 16:00の花組『Liefie~愛しい人~』を観劇してきました。

花組さんはアルカンシェル以来、2度目の観劇です。

スカイステージのアニマルハウスで気になり、アルカンシェルでかっこいい~~と思っていた侑希大弥さんを見れる!とうきうきで観劇に向かいました。

侑輝さん、スカステとかでトークしているときはほわ~としたオーラなんだけど、舞台上の男役姿はギラギラしていてギャップにやられています。

 

公式サイトのあらすじ

オランダの小さな街で、新聞記者として働くダーン。誰もが思わず笑顔になるような、世界を明るくするような、そんな“言葉”をダーンは探していた。

そのために始めたのが「あなたに伝えたいこと」の掲載である。ダーン自ら新聞の広告欄を購入し、街の人を取材したニュース。誰かの人生の役に立つようなニュースではないが、その取材を通して自分の求める“言葉”に辿り着けるとダーンは信じている。

掲載紙が発行されると、ダーンは必ず幼馴染のミラが働くカフェを訪れる。大人になるにつれ、ミラはどんどん笑わなくなった。ダーンが“言葉”を探す理由とミラが笑わない理由につながりがあるとか、ないとか…?

街の人々を巻き込みながら、ダーンとミラは無事ハッピーエンドに辿り着けるのか?

「言葉」をテーマに、華やかなダンスナンバーを交えたロマンチックなラブコメディをお届けします。

 

まず、椅子を積み上げたようなセットがとても印象的。

椅子の組み合わせでヴェーグ新聞社のオフィスだったり、ヨハンさんのカフェだったりが表現されていてこんなの良く思いつくなぁと思いながら眺めていました。

なんで椅子なんだろ?と考えてたけど、それぞれの居場所 = 椅子で表現しているのかな?

各場面で明示的に椅子が出てきて、登場人物が椅子に座ることでここはこの人の居場所だよと言ってるように思った。特に二幕頭のシーンは、ミラのどこにも居場所がないという思いをミラの座ろうとする椅子に次々と人が座っていってどこにも座れないという演出で表現されているのが、ミラの苦しい心の内が伝わってくる感じがしました。

 

印象に残った登場人物ごとのざっくり感想です。

七彩はづきさん演じるミラについて、あらすじを読んだときは笑わない = 笑えないとイメージしていましたが、どっちかというと笑うことを我慢しているという感じ。

楽しい、面白いという笑顔がこぼれそうになる感情自体がなくなっているわけではなく、笑いそうになると変な顔をして我慢する。

両親の事故で周りからかわいそうな子と言われ続けたことで、笑ってはいけない、幸せそうにしてはいけないという気持ちがあるのかな?

自分はかわいそうな立場だから、ダーンとは付き合えないみたいな思い込みもあってそんなことないよ~と思いながら(誰目線)見てた。

 

ダーンは好青年!って感じで聖乃さんにとてもお似合いの役でした。

ミラに笑っていてほしいからと、新聞に「あなたに伝えたいこと」を連載するのはちょっと回りくどくない!?と思ってたけど、ミラのことを大切に思っているからこその行動なんですかね。

 

侑希大弥さんが演じる謎の青年 レオは本編の話が進んでもわりとずっと謎のまま 笑

最初はミラの両親が亡くなった事故のトラック運転手側の家族なのか?と思ってたけどそんなことはなく、ミラと同じように幼少期に両親を亡くしているという設定。

ただ、ミラは事故のことが大きく新聞で取り上げられ、街中の人から気にかけてもらえるけど、レオは誰も気にかけてくれない、その辺に憤りを感じているこじれボーイ。

これは私の理解度が足りないせいだけど、ダーンとレオが殴り合いになるきっかけがあまりわからなかった…

ここ、配信でちゃんと見たかったのに社畜LIFEを送っているので配信も見れずでよくわからないままで悲しい。

ダーンが煽ってごめんみたいなことを言ってたけど、そんな煽ってるかな?普通に殴るほどのこと言ってなくない?という気持ち。

あと、地味にクィーンズデイのときはちゃんとオレンジのバンダナを巻いているのがかわいかったです。

 

そして、なんと言っても、初音夢さんのヤン!!

劇中でダーンとミラの仲を進展させるためのいい仕事ももちろんしてたし、Liefieという舞台をコメディとして成立させていた立役者だった。

ダーンと追いかけっこするシーンで舞台上の階段も登ったり下りたりしながら駆け回る姿を見て体力すご・・・!と思いました。

ほんとに子どもにしか見えなかったし、こういう少年いるいる!と思って観てた。

(後で11歳と知ってちょっとびっくりしたけど!よくしゃべる5歳児みたいなイメージで観てたので。)

 

ストーリーはちょいちょい釈然としない部分があったけど、ダーンとミラという両片思いの二人が無事にくっついてハッピー!

カテコでダーンとミラの結婚式を見れて、聖乃さんの片膝立てプロポーズシーンが見れて満足!という浅い感想で締めたいと思います。

フィナーレがある舞台だと、フィナーレの華やかな印象で肝心のお芝居部分でちょっと引っかかることがあってもなんか良かったな~となるタイプです。

 

余談ですが、クィーンズデイのフェスティバルのシーンでなんかライトがまぶしいなと思っていたら、

目の前に聖乃さんが立っていて心臓が止まりかけました。

客席降りがあるのは知ってたけど、どのあたりかまでは把握してなかったのでほんとにびっくり。

逆に位置を知っていたら、無駄に緊張してお芝居に集中できなかったと思うので知らなくてよかったと思います。

一生分の"美"のオーラを浴びたので寿命が延びた〜〜!!

次の大劇場公演、永久輝さんと星空さんのお披露目公演も楽しみです!

感想:ダブリンの鐘撞きカビ人間

20(土)~7/29(月)にWWホールで上演されていた『ダブリンの鐘つきカビ人間』を観劇してきました。

月並みな言葉でしか表現できないのですが、すっごい良かったので感想を記録しておきます(遅い)。

閑也担のひいき目が入った感想です!

 

私の自担、吉澤閑也演じる聡。真奈美との旅行の途中でダブリンの街を訪れ、この街の市長立ったという老人が話す奇妙な物語の中に引き込まれる。

物語の世界をせっかくなら楽しもうよ!という真奈美と対照的で、ずっと元の世界に戻りたがってる聡。

自分だけ普通ということに焦りを感じている人物像なんだけど、そういうところが、20代前半のころグループ内で自分の立ち位置を模索して、ギャグ担当を目指したことと重なって観劇しながらちょっと感極まってしまった。

なんか変わりたいと思って謎のザリガニやエルヴィスになっちゃうセンスが割と素の閑也くんみがあると思った。

28歳の閑也くんだからでこそきる聡に出会えて本当によかったです。

 

そしてしめちゃんが演じるカビ人間。

カビ人間はおぞましいほど見にくいという設定だけど、しめちゃんがかわいすぎで1回も醜いと思わなかった 笑

というのは置いておいて、、、今は心が水晶の泉のように美しい、けど見た目がぼろ雑巾のように醜い。

でも昔は誰もが恋する美少年でありながら、極悪人だったカビ人間。

今どれだけ心が美しくても、過去の性悪時代の行いは消えないし、嫌ってしまう街の人の気持ちもわかるんだけどカビ人間をいじめないで~と思いながら見てた。

 

あとは印象に残った登場人物をかいつまんで記録。

親衛隊長:途中からおさえちゃんの親衛隊長になっていた。

頭に鉢植えをぶつけたのがおさえちゃんとわかったら許してたんじゃないかと思う。

馬(中村さん)も小松さんが演じててびっくり。教会のシーンとか馬がはけて5秒ぐらいで親衛隊長が出てきてたから、裏でめっちゃダッシュしてたんだろうな…

 

戦士:入野自由さん演じる戦士。自由さんと言えばハイキューのスガさんというイメージ。

歌がうますぎてハイトーンの美声が気持ちよかった!

あと、最愛のおさえちゃんのために危険を冒してポーグマホーンを持って帰ってきたのに、おさえちゃんがカビ人間のことしか見てなくて不憫だった。

 

中村梅雀さんが演じるジジイ。特捜9班長のイメージだったから、歌って踊ってベース弾く姿が衝撃的過ぎて!

カビ人間とは昔から親しい間柄ということで、他の街の人のようにカビ人間を毛嫌いしていない。

奇病とは別で盲目の設定なんだけど、盲目になった原因は(おそらく)奇病にかかる前の極悪人時代のカビ人間が飲ませた薬が原因。

ジジイとカビ人間の過去話で別のお芝居が1本作れそう~作って!ウォーリーさん!!

 

市長と新婦の悪人コンビもくせが強くて毎回爆笑してた。

ダブリン期間が終わっても、しばらく群馬水産高校の校歌が頭の中で流れてた笑

でも、カビ人間を教会に火をつけた犯人に仕立て上げたこと許してないけどな!!!(唐突な怒り)

 

冒頭の霧の中で聡と真奈美が迷うシーン、一度観劇して真奈美が聡に手をつないでいてほしかったと言った後に見るとお互い差し伸べた手をつかめそうで掴まなかったのがほんとに切なくてそこで泣きそうになった・・・

めっちゃ序盤なのに。

ポーグマホーンの奇跡の結果、ダブリンの街の人々は奇病が治って喜んでる一方で、戦士はおさえちゃんの死を、ジジイはカビ人間の死を悲しんでいる姿が残酷だった。

おさえちゃんが発動させた奇跡なのに、おさえちゃんが死んじゃったことに目もくれずに喜んでるのひどない??

 

おさえちゃんは奇病で思っていることと反対のことしか言えなくなってしまったけど、聡と真奈美は言おうと思えば正直な気持ちを伝えられるはずなのに、意地を張ったり素直になれなくて「こいつと絶対別れてやりますよ」とか言っちゃうの。

社会で生きていると素直な気持ちを言えばいいのに言えないことが多いから、大切な人には素直な気持ちを伝えていきたいと思いました。

 

私はダブリンの街がなぜ寂れたかについて、ポーグマホーンの奇跡の結果、死ぬことができなくなった市長が1000人の血を流してポーグマホーンで次の奇跡を起こすため、切り殺しまくったのかな〜?と解釈しています。壁に遺品ぽく市民の持ち物が飾ってあったし。

あと伊原六花さんのラジオをによると、「奇跡なんてくそくらえ!」ということがポーグマホーンの発動条件ということで、おさえちゃんの逆さ言葉があってこそ発動できたんだなあ、と。

おさえちゃん→カビ人間の感情はLOVEではないというのも腑に落ちました。

教会に火をつけるような人間ではない、この人に死んでほしくないという純粋にカビ人間を助けたいというおさえちゃんの思いの結果の奇跡なんだな。

 

閑也くんの初ミュージカル、演技も歌もうまくなったなあと感じて観てたけどそうそうたる共演者の皆さんのファンの方々からすると、どんな評価だったんだろう?と思ったりもする。

ひいき目込みでも、トラジャの中で"歌える"にカテゴライズされるわけではないメンバーなので。

なんにせよ、私にとっては大切な舞台になりました。

閑也くん、初主演本当におめでとう。

宙組:Le Grand Escalier 感想

宝塚大劇場で6/20~6/30の間に上演されていた宙組特別公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』を観劇したので印象に残ったシーンを記録しておきます。

宙組の観劇は『Xcalibur エクスカリバー』以来なので1年弱ぶりでした。

巷ではヅカオタイントロクイズと言われていますが、私は初心者なので知っている曲は「ENDLESS DREAM」だけの状態で観劇しました。

(「ENDLESS DREAM」はスカステの何かのコーナーで見た)

初見で純粋にいろいろな宝塚の曲を楽しめたけど、元ネタとなった公演を知った状態で観劇して、あの曲をずんちゃんがやったのね!と楽しんでみたかったという気持ちもあります。

 

▼プロローグ

大階段を覆う幕の中から宙組の面々が登場するサプライズ演出。(布がもこもこしているから中に入ってるんだろうな感はあるけど)

1人で登場した芹香さんが組子に囲まれた瞬間に、華やかさに包まれて幕が開いたと実感しました。

幕開きから桜木さんの出番までやや時間があるので、全体をふわっと見ていたけどついつい亜音さんに目が行ってしまう。これがスター性というものなのかな?

シャンソンメドレーで大階段の頂点でスタンバイする桜木さん。スタンバイ位置について、シルクハットに手を添えてすっと前方を見つめる姿を見た瞬間、こみ上げえてくるものがありました。

今回、実際に観劇してみるまで、自分がどういった感情になるかわからなかったけど、応援したいという気持ちは変わらなかったです。

ライトファンの私でさえこのような気持ちになったので、長年応援されてきた方は万感の思いだろうなと感じました。

 

▼まことの愛

瑠風さんは歌がお上手なのはもちろんのこと、歌詞が聞き取りやすくて、耳にすっと入ってくる、聴いていて心地の良い歌声だと改めて感じました。

最初はパリの夕暮れの映像が幕に投影されていて、それがすっと消えて、紗幕の後ろに娘役さんが一列に並んでいる演出がおしゃれすぎて・・・!

黒×紫×金の色の組み合わせって素敵だなと思ったけど、日常に取り入れるのは難易度が高いかな。

 

▼ジャングル

ジャングルのセットの造り込みがクドめで凝っていて(頭の中ではざわざわ森のがんこちゃんがちらついていた)、これがサイトーショーというものなのか?それなら私は相性がいい気がするという所感。

蛇役の鷹翔さん。顔を緑に塗ってるのかと思ったら、ずっと緑のスポットライトを当てて緑にしていた。

たぶん本人のもともと持つ魅力と爬虫類のコンセプトがとてもマッチしていて妖艶。こんな蛇に出会ったらそりゃついって行っちゃうよねという魅惑的な蛇でした。

そして、BLUE ILLUSION。また人生が変わる出会いをしてしまった。BLUE ILLUSIONだけでチケット代のもとがとれたという気持ち。

初回観劇のときは、嵐之さんの判別がまだついていなくて、歌い出したときに誰だこの方は??後でパンフを見ないと!とあわあわしていました。

赤髪ロングの妖獣の扮装なのに、どこかロイヤルなたたずまいで(少し紫藤さんと似ていると思うのは私だけだろうか?)場を支配する歌声だったな。

そもそも妖獣ってなんなのかと思って調べたところ、「人知を超えた能力を持った獣」らしくて確かにこの魅力は人知を超えていますねとなった。

このシーンは見たいところが多すぎて本当に目が足りなかったので、Blue-rayでじっくり見たい所存です。(出るよね?)

ジャングルのシーンの最後の曲、唯一知っているENDLESS DREAM。

私は芹香さんは苦悩する顔が素敵だと思っていて、ジャングルのシーンは苦悩顔欲張りセットという感じで最高なんだけど、ENDLESS DREAMが頂点でした。

個人的に前髪を固めていないヘアセットが苦悩する表情とよくあっていると感じました。動きにあわせて目にかかったり、かき上げたりしてね…

アッシュグレーよりの金色の髪色も儚さが際立ってうってつけで、、、この芹香さんのビジュアル本当に素敵だった。なんか髪ばかり見てるな…

 

▼マンハッタン

背を向けてセンターでせり上がってくる芹香さん。このときのリズムの取り方めちゃくちゃかわいい。ずっと見ていたい。

嵐之さんはマスタード色のセットアップ。現代風に言うと表情管理がすごいというのか、本当に表情が豊かで見ていて楽しいシーンでした。

 

▼セ・マニフィーク

初回観劇前にパブサをした際に、声が大きくとても良いというコメントをたくさん見かけたけど、たしかに勢いと桜木さんの陽の圧がすごくて聴いていて爽快な気持ちになった。エネルギッシュってこういうことかー。

桜木さんの前髪は私が観劇した際は、オールバックに左サイドに細めのシケ(最近覚えた)を垂らしてるパターンと、前髪を右に流して太めに垂らしている2パターンでした。

他にはどんな前髪が披露されていたのか気になる。

男役を両脇に引き連れて大階段を下りてくる姿に心が満たされました。この姿を見ることができて本当に良かった。

 

▼未来へ

書いていて気が付いたけど、去年エクスカリバーを観劇したので、未来へは聞いたことがあるのでは?

ほんとうにザルのような記憶力で悲しくなる。ジェンヌさんが魂を込めて演じたすべての場面をを覚えていたいのに。

曲終わりで桜木さんが秋奈さんの頭をポンポンとしていた回があって、関係性が垣間見えて良いなと思うと同時に、人間性や普段の仲の良さとかは関係なく舞台の出来栄えに対して感想を述べるべきなのか?客に見えている一部を切り取って

仲がいいとか悪いとか評価するのは不確かすぎるし、そういう関係性を好きになっても一方的で確証がないよな、などと悶々と考えてしまった。

 

▼パレード

今回のパレードの桜木さんの衣装よくお似合いですよね。

アイシャドウのブルーがいつもより濃いめで青×赤(FC東京カラー)の派手めロング丈衣装に負けていない感じ。

最初、ロング丈のジャケットのラインが、パンツのラインに見えて今回はワイドパンツの衣装なのか!めっちゃ似合うな!と思っていたけど、違いました。いつか見たいワイドパンツ。

桜木さんが歌っていた曲はラ エスメラルダというらしい。メモ。

パレードの嵐之さんの立ち位置がちょうど、下手の舞台の端あたりで、私もたまたまずっと下手側の席での観劇だったので、幕が下りるまでずっと嵐之さんを見続けられました。

 

今回の観劇で、日ごろの嫌なこと(主に仕事)をすべて忘れられて、BLUE ILLUSIONとセ・マニフィークを見るために生きてきたという気持ちになりました。

こういった出会いのために、私は劇場に足を運び続けるんだろうな。2番手の羽を背負う桜木さんを見れて、嵐之さんに出会えて良き公演でした。

東京公演も見に行けるので楽しみです。